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~障がい者制度改革推進会議の「第2次意見」を受けて~

■今後の新法づくりに大きな影響を与える基本法の抜本改正
  ―「第2次意見」までの経過

 自立支援法の廃止方針にもとづく新法づくりと、障害者権利条約の批准をめざして、2010年1月から開始された障がい者制度改革推進会議は、合計29回、延べ121時間に及ぶ議論を経て、12月17日に「制度改革の推進のための第2次意見」をまとめた。
  推進会議は、去る6月29日に「制度改革」のための「第1次意見」を推進本部長である菅首相に提出した。同日、菅内閣は「第1次意見」にもとづいて、「制度改革の推進のための基本方向」を閣議決定し、2013年までの法改正・新法づくりのスケジュールを明らかにした。2011年の通常国会に提案される障害者基本法の抜本改正は、その第一弾であり、その論点をまとめたのが「第2次意見」である。

~「家族介護の実態調査」が浮き彫りにした事実~

■94歳の父が58歳の娘を介護

 12月初旬、きょうされんが実施した「家族の介護状況と負担についての調査結果」を発表したところ、朝日新聞をはじめ、共同通信配信による地方新聞での報道など、マスコミの反応は早かった。それは、今回の調査が想像を絶する「異常な家族介護の現実」を、浮き彫りにしたためと思われる。
 きょうされんに加盟する通所施設や事業所利用者の介護者を対象に調査したところ、4,123人の介護者から回答を得た(要介護者3,277人)。4,123人の介護者のうち、約9割が両親によって占められていた。しかも介護者全体の64%を母親が占め、その半数が60歳以上だった。

~来週にも再び、あの「改正」法案の亡霊が世に出てくる可能性が濃厚...~

■都道府県議会議長会が自立支援法の速やかな廃止を決議・要望

 10月26日(火曜日)、第137回全国都道府県議会議長会の定例総会が大分県で開催され、国の施策等に関する要望事項(5分野36項目)が決定された。
 このうちのひとつに、「高齢者・障害者施策の推進について」と題する決議・要望が挙げられるが、以下のような内容となっている。

~半世紀遅れの制度を、今こそ世界水準に!~

 きょうされんが発行する月刊「TOMO」の10月号では、障害者制度改革についての特集「身近な願いをかたちに-それが新法づくり」が特集されている。めまぐるしく動く情勢を、障害のある仲間たちや職員が的確に理解し、運動に参加できるように、この特集を学習資料としてフルに活用し、エネルギーとしていただきたい。

●「制度改革」の基本方向を決定した閣議決定

  ご存知のように、昨年9月の新政権による「障害者自立支援法(以下、自立支援法)の廃止宣言」を皮切りに、政府は自立支援法訴訟の解決のための協議を訴訟団に申し入れ、今年の1月に訴訟団と国は基本合意を交わし、4月に和解終結した。
 政府は、自立支援法の廃止宣言を契機に、障害者権利条約の批准にふさわしい国内法の整備をめざし、とりわけ緊急課題である障害者自立支援法の廃止後の新法の制定に向けて、内閣総理大臣を本部長とする障がい者制度改革推進本部(推進本部)を昨年12月、内閣府に設置し、基本合意を踏まえて、その下に今年の1月には障がい者制度改革推進会議(推進会議)を設置した。

 1977年8月6日、「きょうされん」は生まれた。
  愛知県名古屋市で開催されていた、全国障害者問題研究会第11回全国大会の第1日目の夜、名古屋市中村区にある旅館の大広間は、きょうされんを結成するために参集した関係者の熱気に溢れていた。その数90人。
  集まったのは、障害のある仲間たちや家族、障害児学校の教員、大学の研究者、そしてすでに開設されていた全国16か所の共同作業所で働く職員であった。

■最後まで政争の具に

 自民・公明両党が突然提出し、あろうことか廃止を約束していた民主党までもが賛成し、強引に衆院で可決されてしまった自立支援法「改正」案(以下「改定案」)は、6月16日午後4時5分、参院の本会議が流れたことで廃案になった。

■和解したばかりなのに――基本合意が踏みにじられる?

 自民・公明両党は4月27日、障害者自立支援法「改正」案を議員立法で国会に提出した。この「改正」法案は、そもそも両党が旧政権時代の昨年春に廃案となったものと基本的には同じ内容で、応益負担にしがみつき、支援法の延命を図る性格のものだ(詳しくは「コメンTOMO」No.84/2009年4月3日号を参照されたい)。

■予想はしていたが、それにしても......

 去る12月15日、厚労省から関係団体(きょうされんを含む4団体)に対して「地域活動支援センター」についての説明があった。障害保健福祉部の企画課長と障害福祉課長が揃っての説明だった。なお、これに先立って同じ内容が障害保健福祉部の課長補佐からも北海道での講演で述べられており、既に波紋が広がっている。
 結論から言えば、ひどいものである。もとより期待薄であったが、出てきた数字がその低い期待を大幅に下回っていたのだから驚きだ。政策的には、ほとんど価値がないと言っても過言ではない。

■どっちがオトク?

 障害者自立支援法施行第一弾は、来年4月からの応益負担制度の導入とされている。12月に入り、この応益負担額の計算方法について、研修会が開催されたり様々な情報がにわかにとびかうようになってきた。そして「どっちがオトクか?」という声がしばしばきこえてくるようになった。

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